VW New POLO 1.4 ComfortLine 試乗記

待ちわびていたVW POLOがようやく日本で発売開始、まず用意された1.4 Comfortlineに試乗してきました(於:VW栗東)。

GOLFがあのような感じでスポーティになり、POLOもワルター・デ・シルヴァのデザインになってかなりシャープになったことで、俄然VWに注目しだしたのでありまして、しかも最近7段DSGやTSIなどメカ方面の興味も尽きないので、早速の試乗とあいなりました。

さて道路に出ようかと思ったらエンジンから音がしない。ん?と思ってアクセルをふかすと動いているので、車内の遮音はかなり高いレベルと言えます。ただ、感覚がないので、古い車から乗り換えると大丈夫かと思ってしまう。それと、発進加速はかなりトロめ。ATの味付けの影響でしょう。これはトヨタの車にも言えることですが、トロいので強めに踏む→がばっと出る、ブレーキを踏む、となってぎくしゃくした運転になりがち。スロットル開度小→大への過渡特性を穏やかにすればそういうことはなくなると思うんですが。

進み出してもかなりゆっくりした感じで、まあこんなものかと思ってそのまま進むと、異様に早いシフトアップに驚く。街乗りでもすぐに6速あたりに上げていくので、これが好燃費の秘訣でしょう。そのせいで加速がトロいともいえます。TIPシフトは試していませんが、スポーツモードにすると一般的なATの変速スケジュールになり安心。なので、走る時はスポーツモード、通常は解除と意識して使い分ければ、燃費もよく走る時は走るという奥の深い使い方ができそうです。ただしエンジンは回すとがさつくので、結局おとなしく走る方が正解かもしれません。

実際のところ、やはり狙い目は1.2 Highlineでありまして、馬力的には1.1トン弱の車なら特に問題はないし、早く出てほしいものです。ただ、試乗したことで当初予定になかったGOLFも検討対象になってしまったのはいいことなのかどうなのか。こちらもTRENDLINEあたりが出たときに試したいと思います。


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スタイルはやはりワルター・デ・シルヴァらしい。最近の特徴であるヘッドライト内側のウインカーのおかげか、どことなくAlfaromeo156の面影があります。バランス的にはちょっとヘッドライトが大きく見える。

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6ライトウインドウを除いては至ってフツーのライン。ただしテールライトはL字型に光るらしい。


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気になった収納スペースは、306と比べるとやはりかなり狭い。306が全長3990×全幅1690、POLOが同3995×1685で、ほとんど平面的には同じなのにかなり違った。ただしこの写真は上げ底設置時のもの。


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後席は306に比べるとちょっとしんどい感じ。ドアはほとんど90度開く。他の車でも同じだと思うがドアが短いので余計そう感じる。

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インテリアは2009年版の質実剛健。空調類のロータリースイッチは使いやすいのに、このグレードだけらしい。個人的には日本車風の横スライド式・またはボタン式は目視しないと位置がわからず非常に嫌いなので、この配置はいいんだけど、A/Cのスイッチがぎりぎりのところにあって安っぽい感じが。

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1.4NAエンジン。エンジンルームには結構余裕があり、これならもう少し詰めて居住空間の方に使えたのではないか。重量バランスもあると思うけど... しかしこのエンジンでリッター17kmはよく考えてあると思う。もちろん7段DSGの効果もあるでしょう。

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てっちんホイールにコンチのタイヤ。まあ価格と購買層を考えればこれでも十分。

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「ぶしつけ棒」がないので「ぶしつけBOX(アイリスオーヤマSK-130E)」で容量測定。上げ底を外すと意外と上下のサイズがあり、パッキングがうまければそれなりに荷物が載るかも。

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