ポストパンクに恋してその2/ワイヤー

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wire1.jpg WIRE on the BOX:1979 ということでワイヤーのDVDです。ドイツのロックパラストというテレビ番組のものなので 客層もちょっとヒマだしタダみたいだし来てみました、というような婦女子がかなりいて、盛り上がりには欠けています。よほど退屈なのか小学生くらいの女の子なんて鼻くそほじくってます、ああ〜。 しかし、メンバーは若い(一人を除く)。ワイヤーというとその他のパンクバンドと比べると知的でクールなイメージがあるせいか、この79年当時の動く彼らを目のあたりにしてこの若々しさにちょっと拍子抜け。そしてやはりベースのグレアム・ルイスが怖いです。私は88年の彼らの初来日を見てるのですが、時間が押して会場に着いた頃にはもう演奏が始まっているのにもかかわらず、会場はスカスカで一番前まで行けてラッキ〜なんて思ってステージを見上げるといきなり学ラン着たグレアム・ルイスにメンチを切られてしまい、少々ビビってしまったという記憶があるのです。このバンドの狂気の部分はこのグレアムにあることは間違いないでしょう。(でもやっぱりこの人苦手) プレイされた曲は、"154"がリリースされる前ということで、2ndからの曲が中心です。私はこの2ndがワイヤーのアルバムの中では一番バランスが取れている感じがして好きなので、この選曲も嬉しい限りです。楽器が弾けないからオリジナルしか演奏できないかなんとか言ってた割には、シンプルだけどしっかりした演奏ぶりです。とにかく、コリン・ニューマンが一見イアン・カーティスとダブってしまうのは本当に意外でした。時代的なものか着てる服のせいかよくわからないけれども。 最後に、20分ほどのインタビューもあるのですが、開口一番「It's SImple!」と言ってたのが印象的でした。というかその他は英語がわからないので、聞き取り不能。 私は、残念ながら今年あった16年ぶりの来日公演へは行けなかったのですが、噂によると大阪公演ではまたまた150人ほどしか観客がいなかったとか。 これほど、様々なミュージシャンに影響を与えカバーされまくっているバンドが なぜ、ここまで過小評価されているのか(日本で)不思議でなりません。 ところで若い頃のコリン・ニューマンはいわゆる英国青年の典型であるちょっとシャイな雰囲気と 綺麗な青い瞳で実は結構可愛かったりするですが、そんなことワイヤーのレビューで言うヤツは私くらいか。

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