F1 日本グランプリ 2018 (鈴鹿サーキット) その2

イベントは滞りなく進行し、14:10からのレーススタートを待ちます。Lエリアの観客は目視でだいたい2割増程度かと。外国人客はそれほど目立ちません。若年層が増えたという印象もなく、単なる観客増のように思えます。

フェルスタッペンの応援旗も揚がります。来年はもっとすごいことになるのかも。もっとも母親は、息子をベルギー人だと主張しているようですがね。

これ以降、画像はすべてレース時のものです(順不同)。

初めて観たHALO付きマシンですが、離れていることもあってか全体のプロポーションにさほど影響しているようには見えません。まあこれはこれかいなと。どっちかというと撮影時にヘルメットが隠れやすくなるという問題のほうが大きい。プロカメラマンじゃないので観戦ポイントを動きながら撮影するわけでもなく(あまり動くなと言われるしね)、固定位置からの撮影だと本当にピンポイントでシールドが見えるかどうかくらいの感じになります。まあ安全のためということでしゃあないでしょう。どっちかというとミラーも邪魔な位置です。

レコノサンスラップはルノーが先頭だったかな。ヒュルケンベングはいまいち波に乗れていないというか、ここのところやや精彩を欠いています。こんな位置のドライバーじゃないはず。

サインツは入賞したものの印象薄し。ルノー自体が今年をあきらめている印象。

見納めのアロンソはスプーン出口が毎度安定せず。

アロンソ同様、さほど速くないのに走りに安定感を欠くバンドーン。ここでも、マシンの進歩がないという意見をはっきり口にしています。スプーン2がヨレヨレ。

ストロールは特筆すべき点なし。

ペレスは堅実な走りだったもののいまひとつ印象なし。

オコンは妙に細かいペナルティでグリッドダウン、そこからは地道な走り。

FP・予選時に振動トラブルがあり対策を施したものの、グリッド上でFIAから元に戻せとの指示があり、やむなく対策を外したトロ・ロッソ勢。ガスリーも心中穏やかではなかったでしょう。

その後も不可解なタイヤ戦略等で順位を落とし、入賞ならず。来年はたぶん変わってくるでしょう。

せっかくの予選順位をふいにしたハートレイ。振動問題が影響したのかどうか。

グロージャンは比較的力強い走りで、終盤順位を落としたものの入賞。鈴鹿はいつもそこそこなのでは。

各方面から攻撃されたルクレール。マグヌッセンの進路変更で追突、SC中にエリクソンに追突されるなど散々。来年フェラーリが失速しなければ上位にいるでしょう。

エリクソンは慣れているはずの鈴鹿でいまひとつ。

もう完全にサポートに徹していたボッタス。走りを見ていても無理をせず一定の間隔でハミルトンのあとに付けていることがわかります。チャンプが決まるまではこれで行くしかないのでしょう。

最初から見なくても結果がわかっているハミルトンの走り。去年より無理せず後続との差をコントロールした走りに見えました。実際あまり国際映像に映らなかったとか。

完全にとっちらかった印象のフェラーリ勢。予選戦略ミス、アクシデント、ドライビングミスなど、よく5-6位に戻ったなというほどの惨状でした。鈴鹿観戦するようになってから、ほとんどフェラーリが優勝を争うポジションで走っているところを観たことがないんですけどね。去年と今年はそうあるべき、またはそうできるマシンなのに、シリーズ後半になってくるとガクッとチーム力が落ちる印象があります。

あとなぜか、今年はマシンが美しいとは思わなかったのも例年と違うところ。タバコ屋の妙なキャンペーンロゴがよくないのでは。チーム代表が元タバコ屋の人で、しかし今年で辞めてサッカー界へ移籍との話が出ていますが、この後始末はどうなるのかな。

おっとそういえばMARTINIも今年で見納めですね。

今回のキーマンであるフェルスタッペン。シケインでのライコネンとの絡みはまあペナルティやむなしか。コースに戻るといっても後続を押し出す感じだったのでね。あれはシケインカットでいいし、カットでアドバンテージを得なければいいだけ。スプーンでのベッテルとの絡みはちょうど見ていなかったので動画で確認したのですが、まあレーシングアクシデントかなと。ベッテルが失ったもののほうが遥かに大きいでしょう。

DotDのリカルド。予選ではトラブルでQ2落ちのところ、いろいろなタイミングを生かして4位まで上がりました。

メルセデスのランデブー。まあ完全に余裕の勝利、レースだったのか、というくらい。ボッタスは最終戦までに1勝をと思っているだろうし、実際勝たせるでしょう。それもどうなのかだけど。

改めて見るとすごいレーキ角だな。

全体として、レースウィークの天候が不安定で、決勝もメルセデス以外は荒れ荒れ、なんとなく散漫なレースだったかと。しかしなぜか去年より速く感じ、音も大きく感じました。日差しと寝不足で体力が奪われたからかな...レジェンドF1の方も台数があったのでなかなかの音量と音質だったし、決勝レースはそれとは比べ物にならない速さが体感でき、わりとF1らしいレースだったなという印象です。昔に比べると1周がかなり早くなっているので、レース自体も短く感じます。鈴鹿の予選平均時速が240km/hを越えるというと、昔のモンツァやホッケン並みで、隔世の感があります。

観客は決勝日で13,000人増、3日合計で28,000人増。これは子供半額などの対策の結果かもしれず、単純計算で1人5,000円とすると1億4000万の売上増、その程度だとモビリティランドの収益改善とまではいかなかったかも。まあ来年はさらに増えるでしょう。阿蘭陀方面からうるさいのも来そうだな。

気になった点として、チケット2人分買って専用クリアファイルが1つしかなく、あとでの入手もできないなど、細かな「なにそれ」もあるものの、イベント内容としてはだいたい問題なかったんじゃないでしょうかね。

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