ギターを弾かせろ!其の二/ベーシストはいつも余り者

変な模様のピック しかし、私が入部したのは軽音ではなくギター部である(軽音部がなかったため)。そこには60年代のフォークブームから時間が止まったような女教師が時折ヒステリックにわめきちらすような場所であった。いきなり「翼をください」の楽譜を手渡された時、私はこれはとてつもない間違いを犯したのではないかと後悔した、椅子に座り足を組み、ガットギターでアルペジオ。なんとか一年間やりすごし、アルペジオだけは上手くなった、未だにピックで弾くより指弾きの方がしっくりくるのはこの時の影響かもしれない。