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「ジャンクション」レビュー

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前々エントリーの「酷道をゆく」でも紹介されていますが、「工場萌え」で知られる著者の、軽妙かつ重厚なフォトブックです。

昨年ある用事で京都から枚方(樟葉)へ向かったのですが、夜間なので八幡を横切るのが早いと思い国道171号を南進すると、大山崎のあたりが大変なことになっているのに気がつきました。それよりもっと前に京阪電車からにょきにょきと高架ビームが連なっているのは確認していたのですが、まさかこれほどの重層ランプウェイになっているとは知りませんでした。

その帰り、今度は枚方から京滋バイパスに抜けるために国道1号線を北東へ。すると久御山のあたりがまたとんでもないことになっているのに気がつきました。この久御山JCTについては本書にも記載がありますが、普段通り慣れているのならまだしも、昔の人が見たら荒れ狂う龍の群れに見えることでしょう。音もうるさいし。

まあこういうものを鑑賞するという考え方はやはりこの時代ならではのものだと思います。どうも個人的には、下から眺めるのはどことなく不安というか、阪神大震災や広島の高架橋落下事故を思い出すのでイマイチ気が進まず、本で見る方が気が楽です。

ついでにいうなら意外と曲率に変化のあるカーブもあるので、走る方が楽しいとも言えるでしょう。たとえば第二神明から明石海峡大橋につながる名谷・垂水JCTなどはどこまでぐるぐる回るのかと思わせるほどです。名神高速草津PA上り線のランプなどもほんの少しですが高速S字があって楽しめます。ただし旋回能力の高いクルマ向けです。

しかしまあ、こういうものを鑑賞して楽しむジャンクションゲイザーたちの出現(実際に人がいるのは見たことないけど)はあらたな趣味の世界の表れとして歓迎すべきですが、ビル等の建築と異なり公共事業は税金を使ってなされているものだという認識も必要でしょう。眺めて楽しむのも納税者の権利のひとつということですかね。

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