私撰 Oasis 10 Songs (再結成記念)

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そんなにニーズあったのかと驚くOasis再結成について、7月からツアーがスタートしたようなので、一応はSupersonic EPからほとんど聴いてきたこともあり、話題に便乗して私撰のソングリストを考えてみました。プレイリストやベスト選曲ではなく単なる印象度順です。そして4thアルバム(実際には3rdから)以降は個人的にそれほど興味深いものでもありません。まあライブには客は入っていたんだろうけど結局最初の2枚まで、という感じはします。

しかしCastとRichard Ashcroftがサポートって、むしろそっちの方がいいんじゃないのかな。OasisのほうもRideやHeavy Stereoが混ざるという、改めて考えると面白いもんです。

1.Some Might Say

私的No.1ソングはこれ。まあド演歌そのものではあるけれども歌詞がよく、かつBメロのEm-G-D-Em-C-Gという展開が実にNoelらしくてよいなと。ここ、We will find a brighter dayが繰り返され、ライブでは合唱も多いけれども、とても明快な「そんなものあるか(市井の民には)」という反語を力一杯歌わされるというのはどんな感じなんでしょう。Born in the U.S.A.が愛国ソングになったのと似ているような。まあでもB-サビのヴォーカルは50代のLiamには酷。

2.Columbia

1st中どころのMadchester風味の曲。1st以外にはほぼないスタイルなので封印しているんだろうな。確かに2nd以降のファンにはウケない気はする。下のYTはKnebworthなので交代後ですが、Tonyのドラムもこういうのだと生き生きしているような。

3.Slide Away

1stの(たぶん裏ベストな)佳曲。こういう構成の曲は他にもよくあり、Am-G-FとC-G-F-Am-G-D7-Fというラインは"Live Forever"と兄弟といえるかも。ある種のパターンと思われる。Away系ソングの一つ。

4.Lyla

6thアルバムのシングル。B-G-Aのループでうまく開放弦を使っている。キャッチーなのに、わりと異色の曲。

5.Cast No Shadow

サポートアクトのRichard Ashcroftがモデルだとされる曲。ちょうどThe Verveが煮詰まってしまい、隠遁中で見る影もないということからの命名と聞く。しかしその後"Bittersweet Symphony "とアルバム"Urban Hymns"で復活し、その時期Oasis以上の存在感があったことを思い出す。曲的には"Wonderwall"の兄弟と言えなくもない。

6.Acquiesce

Some Might Say EP収録。ツインボーカルで、歌詞的にも兄弟でないとできんだろうとか言われますが、その点はあまり気にならない。2nd直前にしては1stの雰囲気が残っていてラウドで良い。やや"Supersonic"風味があるように聞こえる。

7.Supersonic

日本ではこれのEPが初出のはず。リフのB7は"Shakermaker"に発展したか、その逆か。兄弟曲は"Listen Up"。というかこちらはデモに曲名つけただけのようなものなのでは。

8.Rockin' Chair

"Wonderwall"のB面曲だったか両A面だったか。日本でのフルCDでは"The Masterplan"収録。こっちがシングルだったら今のようなことにはなっていなかっただろうが、これはこれでよい。兄弟曲は"Sad Song"。たぶんいつでもAm-G-F / F-C-G-D7-F / Am-F-D-E-Gなんかの引き出しがあるのだと思われる。

9.Whatever

モチーフは言わずと知れたあれ。"Don't Look Back in Anger"もはっきりしたモチーフがあり、その後はあまりそういう事例はなかったような。"The Importance of Being Idle"でThe La'sそのものだった例くらいか。"Sittin' Here In Silence (On My Own)"もあれといえばあれか。忘れがちだがギターサウンドも良い。

10.Little by Little

5thアルバム収録。ややジジ臭いかとも思ったが、だんだんとフィットしてくるのは面白い。比較的人気曲らしい。歌詞もまあまあ深い。サビのG-D-A-Em-D-GからG-D-C-G-Aという展開が"Some Might Say"を彷彿とさせる。Cを突っ込むのが特徴。

Away系ソング一覧

曲名で韻を踏むということがあるのかどうか、Awayしたがる曲が多いようです。

  • Slide Away(Definitely Maybe)
  • Fade Away(Whatever EP)
  • Half The World Away(Whatever EP)
  • You've Got To Hide Your Love Away(Some Might Say EP)
  • Don't Go Away(Be Here Now)

チケットは大変なことになっているようですが、今観てどうかといわれると、そこまでのものかな、という気はする。アリーナショーに向く連中でもないし。でもManchester公演の様子など、いまだに"Don't Look Back in Anger"の大合唱があるというのは、大したもんやなと思います。30年も前の曲ですよ。

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