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My Bloody Valentine USリマスター盤聴き比べ

リマスターCD届きました。

まあ音の方は20年も前からいろいろな表現で語り尽くされてきたわけで、いまさらどうこう言うこともありません。音で言えばこれ以上のものはほかにもあるし、個人的にはメロがこの人達の最大の売りだと思うんですけどね。他にないし。

5/30(水)に日本盤が出るわけですが、こっちのほうは「紙ジャケット仕様」とわざわざ書いてあります。しかし、US盤も紙ジャケットです。何が違うの?まだ日本盤が出ていないのでなんとも言えませんが、大した違いはないのでは?なのに、LovelessでUS盤1675円、日本盤で3800円という価格差はなんなのでしょう。その差に見合う何かがあるのかどうか。あれば買ってもいいけど、たぶんないな。SONYめ。

だいたい紙ジャケットの何がいいのかわからんなあ。ガードするところがないから、扱いに気を使ってかえって面倒。ディスクもぽろんと入っているだけだし、要はプラケースのコストじゃないのかと。紙ジャケも貼りのコストがかかるはずだけどな。

3つ揃えるとこんな感じ。

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まずはIsn't Anythingより。

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再発時のSONY盤に近いデザイン。このジャケットを再現するにあたって非常に重要な、曲名の書体がですね、きちんとWexfordフォントになっていることはよいと思います。ジャケットはスキャンすればなんとかなるけど、小さい曲名の文字は、これが出た頃はまだ写植だったのか細部がつぶれているので、そのままでは汚くなるのです。

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右側に新しい写真が入ってます(どこかで使われていたという説も)。左と真ん中は以前の写真。印刷物からスキャンしたと思われ、再現はよくない。まあ、そんなもん。元からよくない。

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裏ジャケも当時の様子を再現。...と、その下にあるCopyrightなどの文字が、WexfordではなくBauhausになっている。Bauhausは似ているけれどもまるで違うフォントなので、無理に似せずに違うフォントでもよかったと思うんですがね。これは担当者レベルではわからないはずで、デザイナーの問題でしょう。

肝心の音ですが、何せもっともリマスターの効果があるであろうタイトルなわけで、曲によってはたしかにマシになったような気がします。しかし、それが普通。しばらくして、JBL Duetで新旧聴き比べてみたところ、意外とあまり変わらないことに気が付きました。まあ、「あん時あまりに機材がひどかったので、今ならやり直せるから気が済むまでやってみた」という感じかな。演奏もそういうレベルだしね。

 

さて次はLoveless。

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すでに各所で話題の通り、Disc 1のTrack10 2:46あたりで、音声が一瞬ろれっとなります。聴けば必ずわかります。おそらく、マスターテープそのものに問題があるのではないか。SONYの担当者でもわかるはずですが、「音に触るな」といわれれば手も出せないでしょう。現象としては、PCでAudio再生していて一瞬過負荷になった時にこういう音になるので、Digital化した時の環境があまりよくなかったのではないかと。まあ、そのへんはわかりませんね。

肝心の音ですが、全体的に音圧が上げてあり、特にLow-Mid Lowあたりがかなり分厚い印象なのと、高域の出方がスムーズです。1991オリジナルCDは、たぶんギターやヴォーカルの浮遊感を出すためにMid High-Highあたりを上げてあるように感じます。そっちで20年間聴いていると、えらく低音が出ているように感じられます。

Isn't Anythingが「あれ」で、それに比べるともともとLovelessは多少は音がマシなので、腰を抜かすような音の変化はありません。

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妙にピンクなジャケット。こちらはKabelというフォントです。

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さて、今回の目玉でもあるEP集。ブックレット付きです。アートワークはCreation時代のビデオクリップからでしょう。文字はLoveless同様Kabelです。Wexfordだったら拍手ものだが。

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個人的にはEcstacy & Wineをリマスターすべきと思うんですが、あれも元の録音がたいしたことないだろうからリマスターのしようがないのかな。

4EPが並ぶ観音開きジャケットです。よく考えたら、全部顔ですな。アナログ盤はいまだに高いのかな。左の2つはありますけど。

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真っ白の扉がよく目立ちます。

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音の方は「普通の音」。やたらありがたがるものでもありませんね。未発表曲は、"Angel"がどことなくThe Smithsの"Hand in Glove"を思わせるとか、"How Do You Do It"がほとんどDinosaur Jr.であるとか、「その頃」の音になっています。全くクリアなところがありません。アルバムに入れなかったのはわかるし、その頃はそういうバンドだったんです、ということに尽きます。

結局のところ、活動再開の資金サポートという感じかな。まあ、いいでしょうそれでも。来年の来日と、それまでに出る新作を待つとしましょう。

ちなみに筆者のFavoriteは

1.Only Shallow
2.Swallow
3.EPのTo Here Knows WhenとSwallowのあいだ
4.Blown a Wish
5.EPのHoney PowerとMoon Songのあいだ

です。
 

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