ギターを弾かせろ!其の二/ベーシストはいつも余り者

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pic.jpg 変な模様のピック しかし、私が入部したのは軽音ではなくギター部である(軽音部がなかったため)。そこには60年代のフォークブームから時間が止まったような女教師が時折ヒステリックにわめきちらすような場所であった。いきなり「翼をください」の楽譜を手渡された時、私はこれはとてつもない間違いを犯したのではないかと後悔した、椅子に座り足を組み、ガットギターでアルペジオ。なんとか一年間やりすごし、アルペジオだけは上手くなった、未だにピックで弾くより指弾きの方がしっくりくるのはこの時の影響かもしれない。
それからしばらくして、クラスの女の子達の間でメタルが流行りだした、それまでロックなんて聴いたことのない子達がいきなりバンドを組みだし、私はもうこうなったらメタルでもなんでもいいからでかい音でギターが弾きたい、バンドならなんでもいい!とばかりにラウドネスのコピーをしているバンドにに入ってしまう。しかし、欠員はベースのみ。ここまできたらギターもベースも一緒やろ、シド・ビシャスみたいでかっこいいかもしれん、とまたまた大きな間違いをおこしてしまったのでした..。 そのバンドでは結局あまりにもの自分たちの下手さ加減に、ラウドネスの曲は手に負えないとわかりアースシェイカーのコピーをすることになった、(アースシェイカーは当時ジャパンメタル勢の中では「歌謡メタル」と呼ばれており、その名の通りかなり親しみやすいサウンドであった)しかし、日頃、バニーメンやらキュアーやらを聴いてる女子高生が何が悲しくてアースシェイカーをやらなくてはいけないのでしょう、でも、当時私はでかい音でギターでもベースでもいいから弾ければそれで良かったのです、なんと自分を安売りしたのであろう、後悔先に立たず、しかしとうとうその後ライブまでしてしまったのだ、運悪く、対バンに中学時代の同級生がいて、「あんたメタル好きやった??」と相当いぶかしげに聞かれたりしましたが、もうそこはまたやり過ごすしかない、早く卒業してメタルな友人達と縁を切りたいと思いました、切実に。 ..(まだまだ続く)

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