Echo&The Bunnymen/Siberia

| トラックバック(0)
siberia.jpg タイトルはサイベリア(シベリア)だわ、プロデューサーは彼らの最高傑作(と思う)である2ndと同じくヒュー・ジョーンズだしと原点回帰したように思える三年ぶりのアルバム。 うーん、今更そんな無理矢理昔のこと思い出して突然回春したってねえ、不自然なんじゃ?とかなんとかファンだからこそどこか醒めた気持ちで聴いてみたのだが、これはいいではないか。 ヒュー・ジョーンズらしい空間を生かした透明感のあるサウンド、ウィルのギターも「あの頃」を思い起こすには十分であり、なおかつ伸びやか。最近のライブでは昔の曲を歌う時に聴いてる方も、大丈夫か?と不安になったイアンのボーカルもここでは成熟した大人の声として深く優しく聴こえる。 決して若ぶったり、昔を懐かしむような雰囲気はないのにちゃんとあのバニーメンの音になってるのはさすが。やっぱりプロデューサーって重要です、いい仕事しますね、ヒューは。 しかし、こうやってあまりにも自然に今ここでバニーメンのサウンドが繰り広げられている事実があればあるほど、ああ、なんでベースはレスでドラムはピートじゃないんだろうという気持ちに苛まれる。 家庭の問題で脱退したレスは、理由はどうであれ戻ってくる可能性はゼロじゃない。 しかし、ピートのドラムはもう帰ってはこない。 もし、このアルバムがあの4人の手によってプレイされていたら..。 そんな考えが頭をよぎってしまうほど「サイベリア」はオリジナルバニーメンの音なのだ。 もうすぐにサマソニ、お客さんいっぱい入るといいね。

トラックバック(0)

トラックバックURL: https://www.modularsound.net/mt/mt-tb.cgi/321

カテゴリ

月別記事一覧